今後のためにも何かいい方法ってありますか?
目次
ティーチングとコーチングとは?
ティーチングとはどうすればよいのかについて答えを与えることです。
コーチングとは相手が答えを見つけられるようにサポートすることです。
ティーチングとコーチングは段階があり、その問題に対して本人がどれだけ自己解決できるか程度によって割合が変化します。
全く自己解決できないレベル、例えば3歳くらいの子供が喧嘩をしたとしましょう。その年代では全く自己解決できないので親が「謝ろうね」「仲直りしようね」と答えを与えます。
逆に職場の同僚同士の言い争いで同様のことをすると「何言ってるんだ?」「馬鹿にしてるのか」となりますよね。
このように完全に自己解決できる人はティーチングではなくコーチングとなるわけです。
なので入職当初の新人さんにはティーチングでいいのですが、成長とともにティーチングからコーチングへと移行します。
また中途採用のベテラン看護師に新人さんのようにティーチングをする必要はなく要点だけをコーチングすればいいのです。
ティーチング(助言)のポイント
ティーチングとコーチングを使い分けることが重要なんだとわかったところでポイントを4つ紹介します。
アウトライン(概要)をはじめに伝える
全体像や目標となることがわからないと同じ方向へ向けません。
例えば登山道が数個ある山を登った時、Aさんは〇〇登山口から頂上を目指して登りました。
しかしBさんは××登山口から途中の眺めがいいポイントがゴールだと思いそこを目指しました。
2人の思い描くゴールに違いがあり、結果別々の場所に辿りついてしまうのです。
このように最初にアウトラインを知らないとどの方向へ進んでいいのかわからない、もしくは全く違うことを想定してしまうのではじめに伝えることが重要です。
具体的でシンプルな表現
抽象的な表現だと理解できないし、また細かすぎても同様です。
例えばこのマーク🔳を紙に描いてもらうとしましょう。
四角は正方形で、大きな四角の中にもう一つ四角を書きます。小さいほうの四角、内側の四角は黒く塗りつぶします。
これを四角は長方形ではない形でその内側に〇〇センチ小さい四角を描いて、〇〇センチ小さい四角を黒く塗りつぶす。
下の表現はシンプルさがありません。聞いていてわかりずらいと思います。
具体的かつシンプルな表現で理解度を高めましょう。
わかりやすいたとえ話
私事ですがメンタリストDaigoさんの動画をよく視聴するんですが、たとえ話が多くとてもわかりやすいんです。
そのたとえ話も日常にあるようなことなのでより想像しやすいんです。
なので今回の記事はたとえ話が多めです。
情報量を増やしすぎない
シンプルなところと似ていますが、細かければ細かいほどいいわけではありません。
情報量が多いと混乱します。
しかし教えようとする立場側はよかれと思ってあれもこれもと情報を増やしがちです。
例えば心臓カテーテル検査へ行く準備を教えるとしましょう。
バイタルを測って浴衣に着替え(当院では浴衣なんです)ます。
これを体温と脈と血圧を測って、今着ている服から浴衣に着替えて、浴衣に着替えるときはサイズを本人に聞いてそのサイズを渡して。
明らかに後者の方が情報量が多くて何をすればいいのかはっきりわかりにくいですね。
なので相手のことを考えれるほど情報量は増やしすぎない方がいいということです。
相手の知識レベル・理解度を確認し合わせる
専門用語がわからない患者さんに専門用語のみの説明をしても通じないのと同じです。
また若い患者さんは理解が早い人が多いですが、高齢になるとそうもいきません。
高齢の方にも若い人同様の説明方法やスピードで行うと理解力に差が出ます。
理解しているか確認しながら進めていくことが大切になります。
でないと独りよがりになってしまいますからね。
まとめ
ティーチングとコーチングは対象となる人の自立度によって割合を変えていきましょう。
ティーチングにおいてはまずはアウトラインを伝えて共通認識しましょう。
伝えるときは具体的でシンプルに、わかりやすいたとえ話を取り入れながら、情報量を増やしすぎないようにすることがポイントです。
また相手の知識レベル・理解度をその都度確認することで、目標に向かう舵取りの修正ができます。
仕事以外に子育ての場面でも活用できるティーチング技術。
日々の生活で使いながら習練していきましょう。