「お金を使う」ことは家賃を支払う、食料品を買う、日用品を買うなど日々の生活で切っても切り離せない行為。
だからこそ、「もっと稼がなきゃ」って思い、仕事に精を出していますよね。
そして「またこんなに使っちゃった」「どうして貯金できないんだろう」と思いながら、お金を使っていることってありませんか?
今回は上手なお金の使い方を紹介します
お金をもっと稼ぎたい
私は、あれもこれも欲しいと思うと「もっとお金稼げないかな」「バイトでもしようかな」ってよく考えます。
むしろ、好きなものを買うだけのお金があれば、そうとう幸せなんだろうなって思いました。
ところが、最近のアメリカ国民の調査によると、収入2万5千ドル稼いだ人と、5万5千ドル稼いだ人の満足度を調べると、収入が2倍になった人(5万5千ドル)の満足感は、そうでない人(2万5千ドル)の9%しか増加していないんです。
世界のあらゆる場所で、笑ったり、普通の日常を楽しむことができるかどうかはに収入は驚くほどわずかな影響しか与えないという結果も出ています。
そして、お金を稼ぐという富には恐ろしい副作用もあります。
お金の写真を見ただけで、孤独な活動を好むようになり、友人との夕食よりも、料理の個人レッスンを選ぶという結果が出ており、富を得ることを考えただけで、人は他人を遠ざけるようになり、幸福を台無しにしてしまう場合があるのです。
「じゃあお金を稼ぐことをやめればいいんでしょ!!」って訳ではないです。
私はICU(集中治療室)に勤務しているので、患者さんの体内水分バランスを6時間ごとにチェックしています。
in(点滴量・飲水量)を増やしても、out(排泄量)が多ければマイナスバランスになり体内の水分は少なくなります。
逆に、inは変わらなくても、outが少なければプラスバランスになり水分は多くなります。
プラスバランスが良い時とマイナスバランスが良い時は状態によって変わりますが、お金に関してはin(収入)ーout(支出)=プラスバランスの方がいいですよね。
「支出を抑えるために節約すればいいんでしょ」って考えるかと思いますが、それでは幸福度や満足度は増えません。
そこで、幸福度や満足度の増す、お金の使い方を学んで、プラスバランスを目指していきましょう。
幸せなお金の使い方
経験を買う
お金を使うと言うと物を買うことを想像することが多いと思います。
えっ?経験って何?って私も最初は思いました。
わかりやすい例だと旅行です。旅行では日常では味わえない経験がたくさん詰まっています。
なぜ物よりも経験を買った方が幸せなのかというと物は次々に新しい物が売られて自分の買った物は古くなっていきます。
買った当初は満足感がありますが、時間とともに減少していきます。
私も家電を買うときに、最新の高性能の物を調べて悩んで買いますが、1年、5年、10年と時が経つにつれ、それは最先端ではなくなり、生活の一部となっていて買った当初の満足感はなくなっています。
しかし、旅行は1年、5年、10年経っても新しくなることはありません。むしろ、失敗したことやトラブルにあったことさえ、いい思い出になって満足感は増しています。
とはいえ、物を買うことの満足感はすぐに得られるためその魅力に負けやすいです。経験にまわすお金まで使いすぎないようにしましょう。
また、どうせ物を買うならそれを経験にするといいのです。例えば、上質なステーキ肉がスーパーに売っていて少々値がはったとしましょう。「このステーキ肉を買って、絶妙な火加減でおいしく食べている姿」を想像してステーキ肉を買います。そして、実際に中まで火が通りすぎていないミディアムレアな状態で、シンプルな塩で素材のおいしさを味わいながら食事をします。それがひとつの経験となり、塩を見るだけであのおいしさを思い出し幸福感は続くのです。
ご褒美にする
私は夜勤終わり買い物へ行くと、「寝ないで頑張った自分へご褒美」と言いながら、化粧品や服・ランチなどすべてがご褒美でした。
こんなことを繰り返していると、「ご褒美」が当たり前になってしまうのです。
例えばハーゲンダーツのアイス。値段は他のコンビニで売られているようなアイスに比べると少々高いです。
それをたまに食べるから新鮮味があって「おいしいな」感じるのですが、毎日食べていたら最初のインパクトは薄れていくのです。
結果、当たり前になってしまい特別感がなくなります。
じゃあどうすればいいの?って思いますよね。
その方法は、距離を置いて新鮮味を復活させることです。
ハーゲンダーツのアイスを食べる頻度を毎日から週に1回に減らして、いざ食べるときの喜びを取り戻しましょう。
自分へのご褒美はたまにだからいいんですね。
時間を買う
人は誰でも24時間あります。その中で、アメリカの調査ですが、アメリカ人は1年の2週間以上を通勤に使っていて、平均的な休暇よりも長いんです。
日本の都市部はもっと多くの時間を使っていそうですね。
「通勤」に対して、通勤時間に片道1時間かかる仕事に就くと、幸福にネガティブなインパクトを与え、そのインパクトは失業するのと同レベルなんだとか。
また通勤時間がゼロから22分に増えた場合、幸福度の低下を補うためには、収入が1/3増加する必要があるそうです。
快適に通勤するために新車を購入したり、より給料のいい職場で働くよりも、近所で働くことが有意義だってことですね。
もしくは職場の近くに引っ越すことです。都心は家賃が高くてそんなの無理って思うのであれば物を減らして狭い物件を選べば家賃も下がります。
そう考えると、リモートワークというのは、通勤からのストレスがないため幸福度の低下には非常にいいことなんですね。
支払いは先に済ます
一生懸命稼いだお金を手放すのは非常につらく痛みを伴います。
それは肉体的な痛みを感じた時のような反応が起こるのです。
単純な買い物でも喜びと痛みの両方が混ざった感情が生まれるのです。
そこで消費と支払いを分けることができれば買い物の喜びを高めることができるので、人々は後払いを選択しがちなのです。
後払いで使われるクレジットカードは支払いの痛みを和らげる麻酔効果があり、平気でお金を使ってしまい月額の請求額も少なる見積もることが多いです。
恐ろしいですが、以前の私はそうでした。
なので、どうせ痛みを伴うのならば、さっさと払って痛みを今消化しましょう。
私の場合、現金を持ち歩かないこと多いのでデビットカードで即座に支払っています。
履歴も残るため言わゆる使途不明金が大幅に減ります。
他人に使う
たとえ少額でも他人のために使うと幸福感が増します。
また精神面だけでなく、肉体的にも健康になり金銭面で裕福な気分になれたりもするのです。
私は旅行に行くと、友人にお土産を買うことが好きです。
過去に同様のことを行って幸福感を増したり、裕福な気分を味わったことがあったからなのではないでしょうか。
自己投資ばかりに興味のあった私も、この本を読んで他人投資もするようになりました。
自己投資で、無意味な買い物をするよりも気分がいいものです。
今回の参考にした本はこちら
まとめ
お金は稼ぐことよりもどのように使うかによって幸福度が変わり、ちょっと変えるだけで高まります。
色々、例を挙げましたが、まずはできることから始めてみましょう。
そして自分に合った方法を見つけていきましょう。