「おいしいものが食べたい」「眠りたい」「ケガしたくない」「安定した生活を送りたい」「愛してほしい」「認めてほしい」
人って欲しいものがたくさんありますね。
欲して求めることを欲求と言いますが欲求って5段階に分かれるって知ってましたか?
看護学生の時に勉強した
この中の承認欲求をうまく使えば人間関係も円滑になるかも
目次
欲求の階層
ニューヨーク・ブルックリンに7人兄弟の長子として生まれたアブラハム・マズロー。
彼が1950年代、自己実現に向けて進む際に辿ってゆく、もろもろの段階を定義したものが欲求の階層です。
自己実現とは、自分の可能性を見出しそれを満たすことを可能にしてくれる経験を得ようとしなければならないことです。
なのでマズローは「人間は自分がなれると思ったものにならなければならない」と主張しています。
ちょっと難しいですが、個人的目標を見定めて追及することで満たされる欲求といったところでしょうか。
欠乏欲求
階層の下層4つまでが欠乏欲求と呼ばれ、その名のとおり満たされておく必要のある基礎となるものです。
生理的とは食事や水、睡眠や性欲など
安心とは身の安全や危険の不在、健康、お金など
愛と帰属意識とは親密さ、友情、愛情など
自尊心とは承認や達成、尊敬や能力など
次なる成長欲求へ進むためには、これらの欠乏欲求が満たされておく必要があります。
成長欲求
階層の一番上にある自己実現のことです。欠乏欲求が満たされた先にある欲求です。
私の場合はどうなんだろうと考えると「お金が欲しい」「誰かに自分の存在を認めてもらい」などと思うことが多く欠乏欲求が満たされていないのだろうと思います。
成功者などは他人を助けたり、他人のためになることを行っているイメージがあります。
例えば、ソフトバンクグループの孫正義氏は「孫正義育英財団」を設立して奨学支援を行っていたり、ユニクロの柳井氏は母校のコミニティプラザの建設費用を支援したり。
規模が大きすぎましたね。お笑い芸人で絵本作家の西野亮廣氏なんかも、オンラインサロンを立ち上げてその中のメンバーたちを支援したり、逆に専門知識のある方には頼ったりもしているそうです。
それって欠乏欲求が満たされていて、次なる成長欲求へステップアップしているのだろうなって思います。
マズローの欲求階層で生理的欲求は生活する上で欠かせないことです。割合こそ減りますが、安全・愛と帰属意識・自尊心も生理的と同様に欠かせないことなのです。
そんな欠かせない欲求を満たす手伝いができれば人間関係って良好になっていくのではないかなって思います。
そこで登場するのが承認欲求です。
承認欲求をくすぐる?
他人から認めてもらいたいと思う承認は、食事が食べたい、眠りたいなど誰もが求めている欲求と同じです。
そして人間誰しも自分のことが大好きです。
そんな大好きな自分を認めてもらえたら、心は潤っていき満たされますよね。
そこで「あなたのことをいつも気にかけてますよ」アピールすると、他人は「私のことわかってくれている」と思います。
こうして、承認欲求をくすぐっていくと「私のことをわかってくれる人」として存在できるので人間関係も良好になっていくのです。
気にかけているアピール
特別感を演出
必ず名前で呼ぶ
「〇〇さん、お願いしたいことがあるんだけど」「〇〇さん、この間はありがとう」など会話の始めに名前で呼ぶと、ちゃんと自分の存在をわかってくれているんだって気持ちになりませんか?
「ねえねえ」や「あのさ~」など個人が特定できない呼び方はしないように心がけましょう。
あいさつをする
あいさつをすることも、声をかける=気にかけているアピールにつながります。
そこで合わせ技「〇〇さんおはようございます」なんて言われたら、ポイントアップですよね。
あいさつは相手よりも先に行うほうが断然有利です。人は相手に何かされると自分も何かしなきゃいけないと思うからです。
なので先手を打ちましょう。
変化に気づく
「髪切った?」「時計変えた?」「痩せた?」などです。私はよく人の髪型の変化には気づくようにしています。
男性って大体1~2か月に1回はカットに行くので気づきやすいんです。そこで「髪切りました?」って聞くと大体の人は「そうなんだ」とか言いながら嬉しそうに照れてます。
前回話した内容を覚えておく
全部を覚えていなくても大丈夫です。ほんの一部を覚えておき、次に会った時に「そういえばこの前言ってた〇〇ってどうなった?」って聞く。
そうすると、ちゃんと会話の内容覚えていてくれたんだ=気にかけてくれているんだにつながります。
会話の途中で要約を入れる
きちんと理解してますよってアピールにつながります。
相手の話している会話の内容を整理する目的にも使えますよね。
スマホをいじらない
これって結構やりがちなんです。この場合は自分がされたらどうだろうと考えるとわかりますよね。
「話がつまらないのかな」「ちゃんと聞いてないのかな」って不安になります。
話を聞くときは、スマホを見えるところに出さない方が、話を聞いています・特別感アピールになります。
ありがとう
ありがとうと言われると「人の役に立った」と思い、自分は人から頼りにされている、自分を認めてもらえているとなります。
また「どこがありがとう」だったか具体的に言うのも効果的です。
「夕飯の片づけをしてくれからお風呂に長く入れた。ありがとう」「ここを手伝ってくれたからミスしなくてすんだ。ありがとう」など。
ここでの合わせ技も「〇〇さんありがとう」です。
褒める
ただ褒めるだけでは「どうせお世辞でしょ」って思われかねないので注意が必要です。
本人不在のところで褒める
直接本人に言わないのがポイントです。例えばAさんを褒めたいBさん、Aさん不在のところでCさんに「Aさんの迅速な対応がよかった」と話します。
すると巡り巡って「BさんはAさんの迅速なところを褒めていたよ」ってなります。
お世辞感なくなりませんか?
成長や過程を褒める
「こんなことできてすごいよね」って言われると上からに聞こえることってありませんか?
そこで「去年はできなかったけど、勉強がんばってたから、今は〇〇もできるようになったね。」と言われるとすんなり受け入れやすいですよね。
できるようになったことを過去のできなかった頃と比較したり、できるようになるまでの過程を誉めると伝わり方が変わります。
まとめ
承認って人にとって生理的と同じように欲するものです。
そこで気にかけているアピールで他人の承認欲求を満たしていき、他人にとって自分が心地い存在になりましょう。
そうすることによって人間関係が円滑になっていきます。
切っても切り離せない人間関係。
少しでも良くするために、会話の工夫をするだけなら試さない手はありません。
是非お試しあれ